ベルファストに住んでいたときも、くるみゆべしや大福や白玉を作って食べていました。glutenous rice powderというのが上新粉や白玉粉の代わりに使えるのです。保存料などは入っていないので時間がたつにつれ味は落ちますが、くるみゆべしや大福は食べきれない分は冷凍していました。やはり1週間位すると味は落ちますが・・・。

欧米の方はもちもちしたものはあまり好きではないようですが、コロンビア人の方に手作りのくるみゆべしをさしあげたところ、非常においしくて当時2~3才の息子さんがはまってしまったと。

まさか子供にあげるとは思わなかったので「のどに詰まるから気をつけて!」と言ったのですが、彼女が「大丈夫大丈夫」と少量を息子さんに差し出すと、息子さんが狂ったようにむしゃぶりつきだして、「本当なんだ」と思いました。

そんなわけでくるみゆべしの作り方のご紹介。簡単で、一番大変なのは洗い物です。汚れが取れやすいシリコン容器がおすすめです。

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材料

白玉粉(上新粉)100g(glutenous rice powder)
しょうゆ小さじ1と1/2
砂糖60g(私はきび砂糖を使用し甘さ控えめ。普通の甘さなら80~100g)
水150ml
くるみ50g

1. くるみ50gをごろごろに切って煎っておく

2. くるみ以外を耐熱容器に入れてだまをなくしたあとラップして(私はくっつくのが嫌なのでここでシリコン容器に移す)

600wで2分レンジ(うちのレンジは700wなので出力80%に変更)

3. かきまわして1分半レンジ(600W)

4. くるみをいれてまぜて30秒レンジ(600W)

5. オーブンシートにひいた片栗粉(またはコーンフラワー)の上にのせ(ぼつぼつがあるしゃもじならくっつかない)上にも片栗粉をかけてつぶす(あら熱がとれてから手でつぶすと整形しやすい)。

6. オーブンシートのままタッパーに入れるか皿にのせてラップし冷蔵庫へ。

7. 冷えたら固くなって切りやすくなる。四方の端は切り落として正方形に切る。

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ちなみに大福はもう少し面倒くさいです。要は上新粉と水と砂糖を混ぜたものをレンジにかけてギュウヒを作ってあんこを入れますが、形を作るのが難しいので、最終的にはギュウヒとあんこを別に出して手巻き寿司のように自分で巻くスタイルで食べていました・・・。

ギュウヒには通常砂糖を入れ、その方が柔らかさが長期間保たれるのですが、私は甘くないギュウヒにしていました。あんこはオーガニックショップにazuki beansの缶詰が売っていたので、それに砂糖を入れて煮つめて作っていました。

以下は草餅風と桜餅風ですが、青汁の粉末と食紅で色をつけただけで、味は普通の大福です。

日本にいると簡単に安い和菓子が手に入るのでなかなか作らなくなってしまいましたが、自分で甘さを調節できておいしいので、また作ってみたいです。

ベルファストに行った当初は自国の料理を持っていくパーティによく参加していました。

ところがいざ日本食と思ってみると・・・意外と普段作っていないんですよね!日本の家庭食というのは、和食、洋食、中華、エスニックなどがローテンションしていてそう毎日日本食を食べているわけでもありません。

おまけにベルファストには日本の食材が揃っていません。特に魚系は無理ですし、寿司ブームとはいってもやはり全員が全員魚に免疫があるわけではありません。イギリスやアイルランドの場合、フィッシュアンドチップスが名物なくらいで、鮭やタラはよく食べ、また美味しいですが・・・生では食べません。一度市場でタイを買ってさばいて食べたのですが火を入れても臭くて臭くて・・・。

豆腐はテスコ(イギリスのスーパー)にもあるのですが、日本の豆腐を水抜きしたようなタイプで揚げ物には向きますが冷奴などにすることはできません。のちにアジア食材店で普通のも発見しましたが当初は知りませんでした。

ひじきや切り干し大根は受けないだろうし・・・

和風パスタ、味噌汁、うどん、そば、ラーメンなども持っていくには不向きです。

また、お餅やまんじゅうなどのもちもちしたものは、海外では「ガムみたい」と不評とのこと(国によるようで、自作くるみゆべしはコロンビアの方には好評でした。アジア食材店には中国製や台湾製の大福のようなものが売っていたので、中国台湾の人も大丈夫だと思います)。

いろいろ悩んだ末、当時よく持っていっていたのはこちらです。

アボカドのちらし寿司:一番人気でした。日本のちらし寿司のもと「永谷園すし太郎」を使っただけです・・・。魚の代わりにアボカドを使用。十分いけます。人を家に呼んで食べるときは、アボカドは別にしておいて海苔を用意して手巻き寿司のようにしたりもしていました。

炊き込みご飯:私は手抜きして永谷園の松茸の味お吸い物のもとで作っていました。松茸ごはんの味にできるという裏技として料理上手のお金持ちのマダムに昔教わりました。本物の松茸よりこちらの方が香るのだそうです。具はマッシュルームなど。

フライパンで作る揚げ出し豆腐https://cookpad.com/recipe/901718。テスコの固い豆腐をダイスに切って片栗粉で衣をつけて揚げ焼きしてあじつけしたものです。

マッシュルームと豆腐のガーリックバター醤油焼き:なぜかポーランドからの留学生が作ってくれたものを気に入って私もよく作っていました。日本料理かと言われると怪しいですが、一応豆腐と醤油を使っているので!

↓揚げ出し豆腐(?)

↓マッシュルームと豆腐のガーリックバター醤油焼き

パーティでは当然お互いおいしいおいしいと言い合うので真に受けてはいけないのですが、それでも日本食は特によく褒められていた・・・と思います。

あとは今思えば煮豚、すき焼き味の肉豆腐、れんこんの揚げ焼き、鶏の唐揚げ、竜田揚げ、欧風カレー(ヨーロッパにはないのでは)なども良かったなと。

番外編としては、glutenous rice powderというのが上新粉や白玉粉の代わりに使えます。くるみゆべしや大福もglutenous rice powderを使用してレンジで意外と簡単にできます。欧米の方は好きではないと思いますが、コロンビア人の方に手作りのくるみゆべしをさしあげたところ、コロンビアではもちもち食感のものも食べるそうで、くるみゆべしは非常においしくて2才の息子がはまってしまったと言います。

まさかお子さんにあげるとは思わなかったので「のどに詰まるから気をつけて!」と言ったのですが、彼女が「大丈夫大丈夫」と少量を息子さんに差し出すと、息子さんが狂ったようにむしゃぶりつきだして、「本当なんだ」と思いました。

明日はそのくるみゆべしのレシピをアップしますね。