有名なぬいぐるみメーカーには、Hansa(ハンサ)、Kosen(ケーセン)、Steiff(シュタイフ)がありますが、私はもともとはリアル系のぬいぐるみが好きで、デフォルメ度が低いほどかわいいと思っていました。このため、ハンサだけ持っていたときはハンサ>ケーセン>シュタイフの順に好きでしたが、すべてを手に入れてみると、シュタイフ>ケーセン>ハンサに順位が入れ替わってしまいました。その理由を解説したいと思います。ちなみにシュタイフのケルン大聖堂限定テディベアについては、こちらの記事に書きました。
ハンサはオーストラリア発祥で今は本社も工場もフィリピンにあるようです。種類が多く(雷鳥やハシビロコウ、始祖鳥まであります)一番リアルで、フィリピンの工場で作られているせいか安価です。ヨドバシがお得で、ときどき半額のものがあります。ただ、個体差があるのか写真がよすぎるのか、写真はリアルでかわいいのに実物はそうでもない・・・ということがあります。
例えば赤ちゃん皇帝ペンギンのぬいぐるみ(24cm)(4668)を買ったとき、写真はこんなでしたが、
実物はこちらに近かったです。
ケーセンはドイツの会社で、ハンサより多少デフォルメされており、見た目は目がくりくりとしたかわいい系が多いです。ドイツの工場で分業で作られており、1つのぬいぐるみを1人の職人が作っているわけではありませんが、1つ1つの工程は手作業です。
写真で見るとハンサより顔がリアルではなく高価なので購入を迷ったのですが、日本よりもかなり安く買えるので、値段差に負けて、Amazon deで柴犬、猫、ヒヨコ、ヤマアラシ(親戚の子供へのお土産)を購入してしまいました(ドイツ在住の知り合いの家に届くようにしました)。
例えば一番安いゾーンのヤマアラシは手のひらサイズでドイツでも1個2500円と強気な値段でしたが、日本だと3780円(当時)。柴犬はドイツだと9627円、日本だと18360円。ひよこはドイツでは5700円、日本だと8100円、猫はドイツで12348円、日本で2万円でした。
そしていざ柴犬の実物を見てみると・・・思わず「かわいい!」と声が出ました。30センチ程度で本物に比べればミニチュアサイズですが、まずハンサよりも作りが細かくてオーラがあるのです。顔はちょっとかわいい系かもしれませんが、後ろ姿など体全体の造作がとてもリアル。感動しました。
ヒヨコは本物の重量に近づけてあるようでずっしりと重く、
猫は抱いたときに気持ちがいいようにペレットが入って柔らかくなっていました。まぁ猫は顔は相当デフォルメされていたので中では満足度は低かったのですが・・・飼っている人には背中のラインなどとてもリアルに感じられるようです。
ヤマアラシは親戚の子どもたちに買ったのですが、自分用にも買わなかったことを後悔。本物そっくり!
ハンサと価格が違うだけのことはありました。ハンサも好きですが、ケーセンは工場と言っても手作りなのでハンサより作りが丁寧です。ハンサも肌触りは十分いいのですが、ケーセンの肌触りはさらにきめ細やかで極上です。さらに、ケーセンの方が重量感があり、顔はかわいい系でも存在感はハンサより実物に近いです。
が!今一番のお気に入りのぬいぐるみはシュタイフのテディベアです。詳しくは「シュタイフのケルン大聖堂限定テディベアをドイツ土産としてゲットするまでの経緯(2018年)」に書きましたが、シュタイフのコレクションラインは同じ手作りでも1人の職人が1つのぬいぐるみを最後まで作り、目玉がガラス、素材にもモヘアを使うなどいちいち作りがすばらしいせいか、実際に目の前にしてみると本物の赤ちゃんのような愛らしさがあります。
私は冒頭にも書いたようにもともとはリアル系のぬいぐるみが好きで、「熊なんて本来大きくて怖いものなのにどうしてお人形に?」と思っていたくらいなのですが、シュタイフのテディベアを実際に見て、すっかり考えが変わってしまいました。
ドイツの通販番組でがたいのいいおじさんが2人で「この腕のラインは素晴らしいね!」などとシュタイフのテディベアを絶賛しているのを見て「大人の男性がぬいぐるみ?」と不思議に思ったものですが、コレクションとして集めたくなるのも納得です。
結構硬いので抱きしめて寝るなどという用途には不向きですが・・・。
というわけで最終的には好きな順番がシュタイフ>ケーセン>ハンサと真逆になってしまいましたが、いろいろな動物を揃えられ、気軽に抱きしめられるハンサもなんだかんだで好きです。日本で買っても割高感がありませんし・・・。次は手持ちのコウテイペンギンの赤ちゃんの親がほしいと思っています。
写真はAmazonのものですが、ヨドバシカメラの方がセールになっているもの多くおすすめです。ぜひ「Hansa ぬいぐるみ」で検索してみてください!