Hotel B&B Porto Centroには期待しすぎました。ここは「トラベラーズ チョイス アワード 2013」という賞も取っていましたし、レビューもとてもよかったのです。
http://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g189180-d2522678-Reviews-Hotel_B_B_Porto_Centro-Porto_Porto_District_Northern_Portugal.html
しかしかなり簡素なホテルでした。本当に寝るためだけのホテルです。町中心部のB&Bでこれだけ清潔なら文句なしとしなければいけないかもしれませんが、同じような値段のEurostars Oportoがあまりに素晴らしかったので、がっかりしてしまいました。2人分でEurostars Oportoは2泊51.3ユーロ、B&B Porto Centroは2泊92ユーロです。
夫は前のアパートメントに泊まった初日に、アパートメントのあまりの不備にショックを受けて、アパートメントをキャンセルしてホテルにしようなどと言っていましたが、やはりホテルは狭いですね。あんなに不満だらけだったアパートメントが恋しくなったり・・・。
今回の旅行は、Eurostars Oportoー>Axis Porto Business & Spa Hotelー>アパートメントー>Hotel B&B Porto Centroと、宿泊施設はどんどんグレードダウンしました(今回のポルトガル旅行の大まかなながれはこちら)。
簡素なベッド。布団が薄くて気になりましたが、ホテルはアパートメントと違い寒くならないので大丈夫でした。遮光カーテンの性能はよいです。
机。
アメニティは、作り付けの容器にボディソープ・シャンプー兼用の液体が入っているのみ。シャワーを浴びるところとトイレとの間に仕切りやカーテンがないので、シャワーを浴びるとトイレがびしゃびしゃになります。
ドライヤーもありませんでした。持ってきたドライヤーをここで初めて使うことになりました。
あと、ポルトガルなのにトイレにビデがついていませんでした。
湯沸しのたぐいがないのは当然ですがカップもありませんでした。うがい用の使い捨てのプラスチックコップならありましたが、お湯を入れると溶けそうなので使えません。
なかなかのナイナイ尽くしです。
さらにフロントが混みすぎでした。私達が行ったのは15時くらいだったでしょうか。チェックインしようとしたらあまりに混雑していたので一度カフェに行って30分くらいして帰ってきたらまだ混んでいました。個人情報を予約時にではなくフロントで書かせるシステムと、チェックイン後に地図でポルトの名所・レストランをひと通り説明してくれるサービスが原因かと思います。フロントには2人しかいないのでかなり忙しそう。
チェックアウト時は朝早かったのですが、フロントに誰もいなくて焦りました。掃除をしている人がいたので尋ねたところ、チェックアウト時はフロントに何も言う必要はないらしい・・・たしかに鍵はパスワード式でした。ちなみにドアをしめる前に、ドアが壁にひっかかる部分(ドアを閉めると引っ込む部分)を一度押さないとロックされません。説明しにくいですが。
よかったところは、サンベント駅近くにあること。中心部の中の中心部です。でも夜は1階でも静かでした。もっと中心部に近くないアパートメントは7階でも道路の音がうるさかったのに。ごちゃごちゃした町中心部なので、人通りは多くても車はあまり通らないのかもしれません。
あと、1階にソファとテーブルがたくさんあるスペースがあり、自動販売機(コップにその場で注がれるタイプ)に紅茶、コーヒー、ココアなどがありました。値段は0.5ユーロ前後。
まぁ紅茶は砂糖水のような感じでしたが、ゆっくりできる場所があるのは嬉しかったです。
ちなみに部屋には椅子が1つあるのみなのでくつろげません。
Wi-Fiはポルトでは一番通じたかも。ポルトではホテル3軒、アパートメント1軒にとまりましたが、どこもWi-Fiの電波強度がいまいちでした。
というわけで、アメニティのないビジネスホテルみたいな感じですが、基本的なところでは不快にならないホテルなので、寝るだけの場合はいいと思います。
私たちが5泊したポルトアパートメント(Trindade Panoramico http://www.homeaway.co.uk/p877186a)は結論から言うとハズレ物件でした!とはいえ、同じ値段帯(1泊2人で80ユーロ)のホテルに比べればずっといいです。写真写りや条件自体も結構よくて、人気は結構あるようでした。私達も本当は7泊したかったのに5泊しかできませんでした。
このアパートメントはTrindadeという駅の近くにあり、シティセンターといえばシティセンターです。ボリャオン市場に近いです。Trindade駅はサンベント駅からメトロで2,3駅ですが、徒歩で10〜15分くらいでしょうか。お店がたくさんあるので歩いていても飽きません。基本的にポルトは小さいので、サンベント駅からメトロで数駅離れているくらいだったら十分シティセンターに近いと思います。私達は結局一度もメトロを使わず、ドウロ川の対岸にあるポルトワイン工場地帯にも徒歩で行きました。
建物はかなり老朽化していましたが、部屋の見た目は素敵。この椅子はハンモックみたいで妙に快適でした。ほしい。
台所も自宅より広い。お皿やカトラリー、グラスなどは揃っており、調理器具もちょこちょこありました。ただ、湯沸しがなかったり(鍋でわかしました)、鍋やフォークが臭かったり、完璧ではありません。キレイすぎないので気兼ねなく使えたのは良かったです。
台所の大きな窓から。7階なので景色は最高。ただしこの窓、鍵が締まりませんでした。何事もありませんでしたが・・・。
洗濯機だけでなく乾燥機があったのはよかったです。洗濯機は、電源を切ってからしばらく待たないとドアがあきません。
寝室その1。一見素敵なのですが、電気がものすごく暗い。しかし枕元に明かり取りの窓があり、朝寝坊できません。窓にものを置いて対応しました。また、ここのドアノブが壊れていて、あけるたびに落ちてすごい音を立てます。特に夜は困りました。すぐにメールで苦情を出したところ「あなたたちが出て行った後に直すつもりです」。
風呂。これが大きな欠点でした。ポルトは比較的バスタブが付いている物件が多かったのですが、付いていないところもそれなりにあるので、私たちはバスタブがあるアパートに絞って物件を探したわけです。ところが、肝心の栓がついていません・・・苦情を言っても付けてもらえず。
結局携帯用の折りたたみシリコンカップで対応しました。まさかこのカップがこんなに役に立つとは。ちなみにこのマンションのあとに泊まったB&Bにはプラスチックのコップしかなかったので、耐熱のカップは常に1つ持っていったほうがいいと感じました。ガラスの耐熱カップも購入してはいたのですが、出発日の朝に使ってすぐパッキングして、というのはなかなか大変でした。折りたたみならギリギリまで使ってもバッグにぽんと入れればいいだけ。
ところでこの風呂、一定以上お湯を使うと湯が出なくなります。はじめそれを知らず、湯船に湯をはったあと髪を洗おうとしたらお湯が出なくなっていました。このため、シャワーを使うときは湯船に浸かることはできませんでした。また夫と二人で連続して入れないので、朝と夜にわけて入ることになりました。私のお風呂ライフが〜。
風呂のある洗面所。
寝室その2。ここの照明はなぜか非常に明るい。
よくわからない部屋。寝室1、2の間にあります。望遠鏡があります。
この部屋には本棚がありました。
テーブルにはバラが。テーブルは文句なしに広いです。
バラは本物なのですが金粉のようなものがまぶしてあります。ポルトガルは花屋さんがちょこちょこあって、安かったような気がします。
あとはだだっ広い屋上がありました!そんなにキレイでもありませんが、バーベキューセットや椅子もありました。宣伝写真ではハンモックがありましたが、実際には見つからず。ただ、日陰がまったくなく昼間いるにはつらいので、洗濯物を干すくらいにしか使いませんでした。
景色は文句なしです。
海が見える〜。
居間の窓からの景色。
寝室2の窓からの景色。
このアパートメントへの文句は数限りなくあるのですが、例を挙げると
・もともとオフィス使用だったのを改装したような感じで、居間と廊下はパーティションで区切ってあるだけで、天井のところはあいています。ポルトガルは意外と夜は寒くて暖房が必要だったのですが、このせいで部屋がなかなか暖まりません。
・かなり老朽化した建物だったのですが、エレベーターの音がものすごく響くので、夜はかなりうるさく感じました。
・一番困ったのはWi-Fiで、1分おきくらいに切れるのでそのたびに接続しなおさないといけません。おかげでブログ更新が遅れました。私の目的が「旅行先でのんびり仕事」だったら大変なことになっていました。Samsungのタブレットを使ってFONの電波をテザリングしているようでした。毎朝このタブレットでテザリングをオンにしなければいけませんでしたが、表示言語がポルトガル語。誤って他のところを触ったら元に戻れなくなってしまい困りました。
この件で苦情を出してもノーコメント。基本的に対応がちょっといい加減でした。出て行くときにもう一度言ったところ、私達がくる前に台風があっていつものインターネットが切れているそうで、普段はちゃんとしていると言われましたが。
Wi-Fiが使えるという条件で借りたのですから、不測の事態とはいえ、FONに直接つなげるようにしてくれるとか、ネットカフェを教えてくれるとかしてほしかったです。
・さまざまなものが壊れていました。ドアノブ、窓の鍵、風呂の栓。
・湯の使用量に制限があります。インドか!
・トイレが謎。風呂に付いているトイレとは別に居間の横にトイレがありましたが、換気扇がないので匂いがこもります。といってドアをあけておくと居間が臭くなりますし。シャワーも付いていましたが狭いので使えません。ライトも3つあるうち1つしかついておらず非常に暗かったのですが、いつのまにか最後の1つのライトも切れていました。
お次はAxis Porto Business & Spa Hotel(アクシス ポルト ビジネス&スパ ホテル) に行きました。Eurostars Oporto(レビューはこちらに書きました) からタクシーで15分くらいでした。両方のホテルは同じようなエリア(マトジニョス)にあり、EurostarsからAxisが見えるくらいでしたが、歩いての移動は大変そうです。
Axisはセミナーなどの団体客が多い巨大なホテルです。かくいう私たちもそうだったのですが、セミナー開始時間頃に行ったので受付が混んでいました。
部屋はこんな感じ。
やはり高級感がありましたが、Eurostars Oporto(ユーロスターズ オポルト) には劣りました。
ただ、アメニティはEurostarsより充実。ソープも石鹸もなかなかいい香りで、洗い心地も良かったです。コットン、ティッシュ、裁縫セット、綿棒のセットもありました。綿棒は助かります。Eurostarsにもありましたが、ドライヤーもありました。
トイレの横の小さい便器のようなものは「ビデ」です。南欧では一般的な施設のようですが、女性器やお尻を洗うためのものです。ここで顔を洗ったり用を足したりしてはいけません!間違えてリンゴを冷やすのに使った人もいるらしいです。http://www.excite.co.jp/News/bit/00091133255208.html
お風呂もEurostarsよりよかったですねぇ。湯船のほかにシャワールームがあるので、日本のように、シャワーを浴びた後に湯船に入ることができます。ヨーロッパだと普通は湯船につかったあと、そのまま湯船で体を洗ってシャワーで流すことになるので、最後に湯船につかることができません。
ただEurostarsもそうでしたが、風呂&トイレとベッドの間に曇りガラスがはってあるので、トイレの電気をつけるとベッドまわりも少々明るくなります。神経質な人は2人で泊まれないかも。
眺めのよいベランダもありました。7階です。
困ったのは湯沸し器がなかったこと。持っていったからよかったのですが、グラスが1つしかなく1杯しか入れられません。ホテルのレストランに借りられないか聞いたところ「it’s not normal」と言いながらもカップを貸してくれましたが、当日中に返さなければならないということ。面倒なのでスーパー(徒歩5分くらい)でカップを買いましたが、翌日は部屋のグラスが2つになっていました。2人で宿泊なのですから当然グラスは2つですよね。初日のグラスの数は間違いだったようです。
このとき購入した耐熱のカップとポットはとても使いやすく、次のアパートメントでもベルファストに帰った後も大活躍してくれました。スペイン製(http://www.tecnhogar.com/)です。
チョコレートはオレンジピールが入っていて、厚さが薄くてパリパリとしていて、とてもおいしかったです。お茶の種類は辞書によれば「セイヨウヤマハッカ」だそうで、これもまぁまぁ。この「%」のようなマークの「Dio」の製品は他にもいろいろありました。
ちなみにAxisホテルの周囲にはスーパーのほかちょっとしたカフェやフルーツ屋などもちらほら。
Wi-Fiは電波が弱くてぶちぶち切れました。メールの確認くらいはできますが、調べものにも支障があるくらいです。仕事はできません。
食事は3食付いているコースでした。バイキングとしてはレベルが高いほうで、タラのコロッケやパン・デ・ローなどポルトガル料理も入っていましたが、格別においしいものがありませんでした。メニューにあまり変化がないので、3日も食べているとさすがに飽きます。しかもお茶やコーヒーは朝しか出ません。ただ、土日に突然味のレベルがアップしたので、シェフによって違うのかもしれません。
あと、ポルトは皿を下げようとするのが異様に早いのですが、Axisもひどく早いです。皿にこんもり食事を盛ってきて、飲み物を取りに行ったら、その間に皿を下げられました。一度も手をつけていないのに!
これで一人3泊160ユーロはちょっと高いですね。
空港からポルト(現地では冠詞を付けてオポルトというのが普通のようです)近くの漁村マトジニョスにあるホテルまではタクシーで15分くらい、18ユーロでした。途中にロバがいました。景色はなんとなく千葉っぽかったです。
Eurostars Oporto(ユーロスターズ オポルト)はとてもいいホテルでした。写真でうまく表現できませんでしたが、広々として高級感がありました。これで1泊51.3ユーロ(2人で)とは信じられません。新しいホテルだそうです。
下の写真の右のテーブルが動かせるので、これを椅子のところに運んで食事しました。
ベランダがガラス張りでテンションが上がります。ここでひなたぼっこをするととても気持ちが良いです。鶏の鳴き声が聞こえました。空き地に見えるところは一部小さい畑のようで、農作業している人がいました。
ホテルには小さい台所が付いていましたが、これはroom + kitchenのプランを選択しないと使えません。普通の部屋として予約するより10ユーロくらい高かったとおもいます。私たちは普通の部屋として借りたので電子レンジもコンロもスイッチが入らず、流しと冷蔵庫と湯沸し器以外は使えませんでした。
ホテルに置いてあったお茶は緑茶とセイヨウヤマハッカ(辞書によれば)です。ちなみにスーパーには紅茶がほとんどなく、あるのは緑茶やハーブティーばかり。一番メジャーなのはコーヒーみたいですが。
アメニティはヨーロッパの標準的な感じでしょうか。シャワージェルがあるのみでシャンプーがありません。
このホテルの欠点は、ドアの開け方がさっぱりわからないこと!どうしても開かないのでホテルのスタッフをよんだところ、スタッフさんもなかなか開けられませんでした。要はカードをかざして電子的にロックを解除した後、鍵の上の突起を引っ張りながら鍵を回します。スタッフさんは「push」と言っていましたが、突起は押すのではなく引っ張ります。
あとWi-Fiの電波が弱かったです。メール確認はできますが仕事はできなそうです。
さて、ひと通りホテルを堪能したあと外出してみましたが、夕空が幻想的でした。もっとピンクでした。
ここまでピンクではなかったのですが。写真って難しい。
下の写真が一番近いかな。
ホテル外観。
飛行機雲?ホテル周辺はのどかですが、カフェはちらほら。レストランは1、2軒。あと大きなスーパー(Froiz)が1軒ありました。
ホテルの人(英語が通じる人と通じない人がいました)にきくと「Lagosta da Mauritania」(http://www.restaurantemauritania.com/)というレストランを勧められたのですが(はじめてきいたときは「Moritani」かと思いました)、結構高め。私たちは台所を使えると勘違いしていたのでスーパーで食材を買い込むことにしました。
魚で有名なマトジニョス村で夕飯を食べられる機会はこのときしかなかったので、今考えるとレストランに行っておけばよかったです。