海外赴任者の労務: -給与・社会保険・労働保険-

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ベルファストでの保険ですが、私はAIUの海外保険に入りました。いろいろなコースがあるのですが私はたしか3年で26万くらいの一番安いF40コースでした(今はこのF40コースはなく、賠償責任がついてもう少し高くなるようです。一番近いのはDC0コースと言われました)。海外旅行保険を3年に延ばした形だったと思います。

加入した理由は、イギリスでは予約してから診察してもらえるまでの期間が長いという話をブログで読んだり、日本では保険が効くような治療にイギリスでは保険が効かないことがあると保険会社の人から聞いたりしたからです。
しかし入らなければよかったと後悔しています。もうその保険は切れているのですが、更新するつもりはありません。

→ただし、私はビザが切れたと同時に保険が切れ、一時期大変なことになりました。その話はこちら
まず、NHS(イギリス健康保険)に登録していれば(留学期間が半年以上ならイギリスにきてすぐ登録できます)、ベルファストの公立の病院では、緊急でしたらちゃんとすぐに診察してもらえます。私はベルファストでおなかが1週間以上痛かったことがあり、耐えきれなくなったのが土曜日の夕方でした。まずAIUに電話したのですが、調べてもらったところ、私立(プライベート)の診療所はどこも開いていないということ(これを自分で調べるのは大変だったと思うので、この点についてはAIUに感謝)。そこでベルファストのGPにダメもとで連絡したのですが、せかしたわけではないのに、3時間後くらい(夜)にあっさり予約が取れました。

場所はGPではなく遠めの総合病院で、タクシーで行きました。タクシー代だけはAIUから出るらしいのですが、診療したという証明書をその総合病院ではもらえず、GPでは「?これでいいのかね?」と手書きの紙を渡されただけ。使えるかわからず、タクシー代も1500円くらいのものなので申請しませんでした。

ちなみに緊急でない場合は、たいてい電話した日の2~5日後位に予約を入れられます。ロンドンブログなどを読むともっと時間がかかるようなので、これは私が田舎に住んでいるせいもあるかもしれません。

夫がけがで救急に直接行ったことも2回ほどありますが、混んでいて座れなかったですし、結局2時間位待ちました。たまたまかもしれませんが医者の治療もいい加減でした。おとなしくGPに電話した方が無難だと感じました。

AIUのスタッフは親切でしたが、医療相談は微妙でした。結局胃炎だったのですが、症状を言ったら「妊娠ですかね」と。まぁ電話では無理でしょうね。

またベルファストはプライベートの診療所はそこまで充実していないように感じました。たいてい平屋の普通の家みたいな所です。一方公立は立派な総合病院。わざわざプライベートにかかる気になりません。また、知り合いの旦那さんがベルファストでお医者さんをしているのですが、プライベートのお医者さんであっても、必ず公立の病院で週に1回?働くのが義務だそうです。ですから、プライベートに行かないと名医にかかれないということもないのだと思います。

ロンドンの銀行で働いているイギリス人は、会社で入っている保険がものすごくいいもので、入院するとホテルみたいな待遇だと言っていましたが、AIUの保険でこういう病院を使えるのかは不明です。おそらく使えないのではないでしょうか。

しいてAIUの保険でよかったことを挙げるなら、世界共通なので、海外旅行に行くたびに海外保険に入る必要がなかったことです。しかしそれも丸井のクレジットカードに付いている旅行保険で充分かなという気がしています。

そうそう夫は得をしました。夫は家財保険も付けたのです。3年で健康保険も合わせて40万くらいだったと思いますが、私たちが日本にいるときにベルファストの家の水道管が壊れて家具などが水浸しになり、満額おりました。ベルファストはインフラが弱く、こういう事故の話は日本よりよく聞く気がします。

保険診療の内容はイギリスと日本では一長一短で、日本の方が全般的に優れている、というわけでもありませんでした。保険診療では足りないからAIUの保険でまかなおう、という場面になったことはありません。イギリスの保険診療の方が日本より充実している分野もあります。
ただ、歯医者に関してはイギリスはひどいそうです。台湾人がちょっとだけ治して数万取られ、レベルも台湾より低いと言っていました。日本では歯医者が余っていますが、イギリスでは不足しているそうです。イギリス人が東欧に歯の治療に行くツアーがあるほどです。旅行費をいれても安く、治療のレベルは高いのだとか。歯医者だけは保険に入ってもよさそうなのですが、AIUの保険では歯医者はオプション(結構な追加料金が必要)になります。
私は年に1回日本の歯医者で検診/歯石取りをし、音波歯ブラシ(フィリップスのソニッケアー)ソニッケアー エアーフロス(電動デンタルフロス)、それに普通の歯間フロスでケアして、イギリスでは歯医者に行かないようにしています。

というわけで、私にとって26万円の海外保険は無意味でしたが、家財保険や歯医者の保険を付けたい人、頻繁に海外旅行に行く人は、AIUの海外保険を検討してもいいと思います。

追記:
イギリス滞在予定が半年未満の留学生も、NHSに登録できないため、プライベートの保険に入ったほうがいいと思います。また、予定より滞在期間が延びる場合も注意してください。私は困りました。詳しくはこちら

家選びでとにかく大事なのは、大家のレスポンスが速いかどうかだと思います!ベルファスト(イギリス?ヨーロッパ全般?)の家では日本の家に比べて水道やガスなどインフラ系のよく問題が起きます。家具や電化製品もある程度家に備え付けられているので、その故障時も大家に連絡することになります。
大家の許可がないと不動産屋も動けないので、大家が対応してくれないとなかなか修理にきてもらえません。大家が将来自分で住もうと思っているような家では、大家も家を大切にしているのですぐ対応してくれます。「この家具がほしい!」などとお願いすると、気前よく買ってくれる大家もいるようです。家を借りるときは家と同時に大家をよく見た方がよいです。
ベルファストでは1度引越しました。現在の大家は親切なのですが、前の家&その大家があまりにひどかったので、その歴史について書こうと思います。といってもベルファストでは比較的標準的な経験かと思います。
・庭やストレージに前の人がおいていったごみがいっぱい。
・指定のごみ箱がないとごみを出すことができないが、ごみ箱がなかった。自分で購入するように言われたが、市から指定のごみ箱を購入できる人間は限られているため私たちには購入不可能。大家は賃借人に指定のゴミ箱を供給する義務があることがわかり、大学から手紙を書いてもらってやっと買ってもらうができる。
・ベルファストの他の貸家に比べると家具などの設備が整っておらず、ブラインドは一部自費で付けた。ただし、これは承諾して入居したので仕方ない。
・入居時点でかびを散見、週末はカビ取りで終わる。
・湯温の調節ができず湯の蛇口からは常に熱湯が出る。
・2階のシャワールームから水がもれ、1階の電子レンジが濡れる。大家にいったが返答がなかったので、電子レンジの上の天井にゴムを塗って対処。2階からの水漏れ自体を止めないと1階の天井の中が腐ると思うが。
・ガスが壊れる(2回)。
・シャワーが壊れるが1週間ほど直してもらえない。
・修理によってガスもシャワーも壊れなくなり、自分たちで乾燥機も買ったのでかびもはえなくなり、まともな家になる。
・大家が破産。家が銀行の所有物となり売りに出される。不動産屋さんも変わる。新しい不動産屋は前の不動産屋に比べてまとも。
・自分たちが日本にいるときに水道管が破裂。
・乾燥させないと水道の修理が行えないと言うことで不動産屋が乾燥機を入れる。
・家の保険会社が保障をしてくれないと直せないが、保険会社から不動産屋に返事がないため工事が留保される。
・その後、不動産屋が乾燥機をかけず放置。この間にかびが進行。
・修理を待って3か月間日本に滞在していたが不動産屋から「もう家を直すつもりはない」との連絡があり、直後に東日本大震災に遭う(T T)。自分たちの所有物も一部かびでダメになったが、自費でかけていたAIUの海外保険で保障される。ベルファストに帰り新しい家を探して入居。
・3年ほどたった2013年4月頃に家が売れたようで、外国人の家族が住み始めたことを確認。ちょっと同情。自分たちが購入したブラインドが使用されているのは少し嬉しい。

空港からポルト(現地では冠詞を付けてオポルトというのが普通のようです)近くの漁村マトジニョスにあるホテルまではタクシーで15分くらい、18ユーロでした。途中にロバがいました。景色はなんとなく千葉っぽかったです。
Eurostars Oporto(ユーロスターズ オポルト)はとてもいいホテルでした。写真でうまく表現できませんでしたが、広々として高級感がありました。これで1泊51.3ユーロ(2人で)とは信じられません。新しいホテルだそうです。

下の写真の右のテーブルが動かせるので、これを椅子のところに運んで食事しました。

ベランダがガラス張りでテンションが上がります。ここでひなたぼっこをするととても気持ちが良いです。鶏の鳴き声が聞こえました。空き地に見えるところは一部小さい畑のようで、農作業している人がいました。

ホテルには小さい台所が付いていましたが、これはroom + kitchenのプランを選択しないと使えません。普通の部屋として予約するより10ユーロくらい高かったとおもいます。私たちは普通の部屋として借りたので電子レンジもコンロもスイッチが入らず、流しと冷蔵庫と湯沸し器以外は使えませんでした。

ホテルに置いてあったお茶は緑茶とセイヨウヤマハッカ(辞書によれば)です。ちなみにスーパーには紅茶がほとんどなく、あるのは緑茶やハーブティーばかり。一番メジャーなのはコーヒーみたいですが。

アメニティはヨーロッパの標準的な感じでしょうか。シャワージェルがあるのみでシャンプーがありません。

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このホテルの欠点は、ドアの開け方がさっぱりわからないこと!どうしても開かないのでホテルのスタッフをよんだところ、スタッフさんもなかなか開けられませんでした。要はカードをかざして電子的にロックを解除した後、鍵の上の突起を引っ張りながら鍵を回します。スタッフさんは「push」と言っていましたが、突起は押すのではなく引っ張ります。
あとWi-Fiの電波が弱かったです。メール確認はできますが仕事はできなそうです。
さて、ひと通りホテルを堪能したあと外出してみましたが、夕空が幻想的でした。もっとピンクでした。

ここまでピンクではなかったのですが。写真って難しい。

下の写真が一番近いかな。

ホテル外観。

飛行機雲?ホテル周辺はのどかですが、カフェはちらほら。レストランは1、2軒。あと大きなスーパー(Froiz)が1軒ありました。

ホテルの人(英語が通じる人と通じない人がいました)にきくと「Lagosta da Mauritania」(http://www.restaurantemauritania.com/)というレストランを勧められたのですが(はじめてきいたときは「Moritani」かと思いました)、結構高め。私たちは台所を使えると勘違いしていたのでスーパーで食材を買い込むことにしました。
魚で有名なマトジニョス村で夕飯を食べられる機会はこのときしかなかったので、今考えるとレストランに行っておけばよかったです。

ベルファストの空港はたいていガラーンとしています。ろくなお店がありませんが、税関検査ものんびりしていて快適。好きだなぁ。

ロンドン ギャトウィック空港では5時間待ちだったのでラウンジGatwick No.1(楽天プレミアムカードに付属のプライオリティパス(Priority Pass)使用)に入りました。ちゃんとした食事は有料で、軽食だけ無料バイキングになっています。味はたいしたことありませんが静かでいいです。ただ、ガラス張りで明るすぎるので完全に旅行モードになってしまい、仕事はあまり進みません。

TAPポルトガル航空の機内食。2時間半くらいのフライトだったと思います。パンはごつい味です・・・。でもジュースはどろっとした100%のジュースでとてもおいしかった!夫はマンゴー、私はリンゴと種類が違いました。


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