イギリスに入国拒否されそうになった話①ロンドンギャトウィック空港編

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以前の記事に書いたとおり、私たちは学生ビザが切れた後、Student Visitor Visaという短期の学生ビザを取得することにしました。具体的には、学生ビザが切れる少し前に国外に行き、学生ビザが切れた後に戻ってきて、パスポートコントロールで必要な書類を見せて、Student Visitor Visaのスタンプを押して貰う予定でした。これは大学の学生課にも推奨された方法で、決して非正規の方法ではありません。

用意した書類は以下のとおり。
・大学からの夫のビザレター(いつまで大学に在籍すかるなどの情報)
・大学からの私のビザレター(妻としての)
・婚姻証明書とその翻訳(私は夫のdependantとして入国するため)
・奨学金の証明書(収入証明として)
・イギリスの銀行の残高(念のため。ネットから印刷したものでOK)
・入国カード(ランディングカード。機内で渡されるもの)

私たちが事前にいろいろ心配していたところ、学生課の人が「心配するな。基本的に入国カード書けば取れるビザなんだから。簡単な手続きだよ」といってくれたのですが・・・まったく簡単にいきませんでした。最終的にはパスポートコントロールの人が無知だったために起こった事件だとわかったのですが、それがわかるまで悶々とした日々を過ごしました。イギリスのことは5日間くらい嫌いになりました。

まずは、国外からイギリスへ移動するため、国外の空港でチェックインしようとしたときにひっかかりました。

職員(CA)「ビザが切れてるからイギリスにいっちゃだめ」
夫の大学のレターを出しても
職員「彼女は何やってるのよ。彼女は無理」
私「夫の妻ということでイギリスに入れるんだ。私の分のレターもあるじゃないか」
職員「彼女のレターは旦那さんのレターと同じじゃないからだめ」

どうやら私のレターに帰国する日付が書いていなかったのが問題だったようです。後で大学の学生課にきいたところ、それでいいとのことでしたが。

職員(CA)がどこかに電話して確認を取り、結局飛行機には乗れることになりましたが、飛行機に乗るときもそのCAが私にだけ笑顔をくれません。気にし過ぎなのでしょうが、若干不安になります。

さて、飛行機に載っている時に入国カードをもらったのですが、これがいつもと形式が違います。イギリスのロンドンギャトウィック空港に到着して「入国カードを書いてくださいねー」と叫んでいる職員が手に持っている入国カードはいつもの。私がその職員に「この入国カードでいいの?」と聞くと、にっこり笑って「同じだから大丈夫」と言われたのでそのままパスポートコントロールに進みました。

ところが、パスポートコントロールでいきなり職員に怒鳴られます。入国カードの書式が古いから書き直せということのようです。慌てて新しい書き直していると、大学からのビザレターなどを見せる前に彼女が私のビザが切れていることに気づき、ものすごい剣幕で怒り出しました。

「ビザが無効だ。日本に帰れ」と。しかも至近距離で私の顔の真ん中を指差して「日本に帰れ」を連呼しています。とても嫌な気分です。

「いやビザが切れたから新しくStudent Visitor Visaを取るつもりなのだ。大学のレターもある。大学に、ここでStudent Visitor Visaを貰えるといわれた」と説明しても、ろくにレターをみないで「こんなんじゃ駄目だ。日本へのリターンチケットがないとだめなんだ。日本に帰れ」とわめきちらしています。もう彼女の中では私達が不法就労者か何かになっているので何をいってもだめで

職員「イギリスでの学生生活が終わったらなぜ日本に帰るのか」(謎な質問)
夫「日本で就職する」
職員「は?何して働くんだ」
夫「大学で働く」
職員「本当に働けるのか。でも今オマエは働いてないじゃないか。妻も働いていない。4か月もイギリスにいてどうやって生計をたてるんだ」
夫「奨学金もあるし銀行の明細もある」
職員「だめだだめだ。この銀行の明細は2012年のだぞ。古すぎる。無効だ」
夫「いやだってそれ6か月分の明細で、そのページは最初のページだから・・・・取得したのは最近だ」
職員「妻もいるのにこんなお金じゃ無理。日本に帰れ。日本に帰れ。日本に帰れ」

いろいろ言われましたが、リターンチケットがないのが最大の問題のようでした。長い問答の後、彼女は奥にいる上の人に相談しにいったのですが、おそらく上には「別にいい」と言われたと思われ、帰ってくるとムカムカした様子で書類を作成し始めました。

それでビザスタンプはもらえたものの、その上に手書きの「Z」というマークをつけられました。後からこれは問題ないマークだったことがわかったのですが、このときはこれがペナルティのように見えました。今後ビザが必要なときに必ず問題になりそうです。

彼女に「あんたたちはこれからアイルランドに行くんだろう?UKでは判断できない。アイルランドのGovernmentでもう一回審査しないとダメだ」と言われたのも気になります。北アイルランドはイギリスなのになぜアイルランドの政府に許可を貰わないといけないのでしょう!?だいたいどこに行けばいいのでしょう!?

最後に彼女が「バーッドイングリッシュ!!!!!」と大声で叫び怒りでわなわなしながら大学からのレターを指さしました。みるとレターに「Their wife」とありました。一夫多妻制・・・思わず吹き出してしまいました。たしかに疑われても仕方ない書類です。

解決編に続きます

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