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夫の留学でベルファストに来たわけですが、長期だったので最初は普通の学生ビザTier 4 Student Visa(のdependant)を取得しました。ところが、コースを延長したために、コースが終了する4か月前にビザが切れることになりました。
そこで残り4か月のために学生ビザを更新するか、ビザが切れる前に国外に出て、ビザが切れてから入国し、入国時にStudent Visitor Visa(観光ビザの一種?短期の学生ビザ)という半年間未満のビザを新しく取得するかで迷い、後者を選択しました。
理由は、Tier 4学生ビザの更新に半年かかることもあると言われたからです。実際、台湾人学生は数ヶ月ビザを待っている状態でした。下手をするとビザができてパスポートが返ってくる前に夫のコースが終了してしまいます。その間、万一実家に何かあっても帰国できませんし、海外や(空路で)イングランドに行くこともできません。夫は近いうちにイングランドでの学会に出席する予定があります。何よりパスポートがない状態が数ヶ月も続くのは不安です。
さらに、Student Visaの更新には数万かかりますが、Student Visitor Visaなら無料です。実際に、台湾人学生の先輩も一度外国に行ってStudent Visitor Visaを取得したということ。
裏技として近隣の海外(たとえばスペインのマドリードや南アイルランド)のUKビザセンターでTier 4学生ビザを更新すれば1週間くらいでできるようでしたが、万一滞在中にできなかったらと思うと不安です。手続きも煩雑そうでした。
それでStudent Visitor Visaを新たに取得することにしたのですが、この選択はよくなかったかもしれません。理由は
・Student Visitorの権利は制限されている。NHS(イギリス国民健康保険)に加入できないと言われた(実際には延長という形で加入できてしまったようですが、学生課にはダメと言われため、後で取り消しになる可能性もなくはないです)→NHSに関するすったもんだについてはこちらの記事に書きました。
・Visaの実績が途切れてしまう(永住権を取りたい場合、何年ビザを持っていたという実績が必要。私にはあまり関係ありませんが)。
・入国時にパスポートコントロールで引っ掛かり、怒鳴られ、えらい目にあった。後から調べると、Visitorビザが取得できるかはパスポートコントロールの職員の裁量によるところが大きく、実際にその場で日本に帰された人もいるらしいです。要は取得できないリスクがあるということです。
・Student Visitor VisaはSingleエントリー。国外に出たら失効するため、海外に行くときは再度Student Visitor Visaを取得しなければなりません。原則取れるはずですが(学生課の職員には何度も「大丈夫」と言われました)、リスクは増えます。
・Student Visitor Visaが切れた後は6か月イギリスに入国できない。はず。先の台湾人学生の先輩はビザが切れるたびに国外に出てはStudent Visitor Visaを取得し直しているとのことでしたが・・・大学からレターをもらえば大丈夫なのでしょうか。12か月までだったら延長できるという噂もあり。
一番よかったのは日本で学生ビザを更新することだったようです。学生課には何度も「日本に帰って更新すればすぐにビザができるからそっちの方がいいのに」と言われました。値段も日本の方が安かったようです。しかし、それを聞いたのは、私たちが日本で休暇を過ごしてベルファストに帰ってきて3か月たった頃。もう一度帰国する財力はありませんでした。
事前に学生課に問い合わせたときは、「ビザの更新受付はビザが切れる1か月前から。それ以前には受け付けられない」とのことで、日本滞在時はビザ更新はまだまだ先の話だと思っていました。ビザが切れる1か月以上前に日本で更新できたのかは定かではありませんが、今思えば、更新時期に日本に帰国するよう調整しておけば一番よかったのかなと思います。
結果的には、Student Visitor Visaで無事入国でき、NHSにも加入できてしまったのでよかったのですが、Student Visitor Visaにはリスクもあるということを知っていただきたいと思い、記事にしました。
特にパスポートコントロールで経験した出来事はかなりショックだったので、別の記事に書きたいと思います。