イギリスに入国拒否されそうになった話②解決編

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津野 志摩子
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パスポートコントロールで入国拒否されそうになり、ビザに手書きのZマークを付けられてしまった話の続きです。

帰国してすぐに大学の学生課にメールし、職員と会いました。その職員いわく、普通の学生ビザが切れて、Student Visitor Visaを取り直したという人は他にもいて、特にいままで問題はなかった、最近もフランス人の女の子が問題なく入国できた、リターンチケットも不要、ということ。「Z」マークの意味もわからないといいます。私がネットで調べたところ、「パスポートコントロールの職員に『1か月しかイギリスに滞在してはいけないと』言われてZマークを書かれた」という人が一人だけいたのですが、もしZマークが「1か月しか滞在できない」という意味なら大変です。

学生課の職員は「そのパスポートコントロールの職員はベルファストがイギリスにあることを知らなったのでは」と言います。まさかと思ったのですが彼女いわく、イギリスにはベルファストがイギリスにあることを知らない人も多いということ。

彼女はパスポートコントロール職員の侮辱的態度にびっくりしたようで、しきりにUK Border Agancyに苦情をあげるよう勧めてくれましたが(http://www.ukba.homeoffice.gov.uk/aboutus/contact/makingacomplaint/how-to-complain)、私たちはそれよりも「Z」マークが心配でした。

その後、彼女はUKCISA (UK Council for International Student Affairs)に電話してくれたそうですが、回線が混んでいてつながらなったらしく、翌週は別の職員が私達を再度呼び出し、私たちの前でロンドンギャトウィック空港に電話してくれました。

結論としては、

・ロンドンギャトウィック空港の偉い人が間違いを謝罪。

・ビザの「Z」マークは「Zone」の略。「この人たちはイギリスを通ってアイルランドにいきますよ」という意味。パスポートコントロールの担当者が、ベルファストがイギリスにあることを知らなかったために起こった誤りである。(ただし大学が発行した手紙で大学の住所がUnited Kingdomとなっているので、職員がちゃんと読めばわかったはず、とは大学職員の弁)。

・Zマークは誤りだが、そのままにしておいても何らペナルティはない。今後イギリスから海外旅行にいっても、書類を出せばちゃんと再度入国できる。Zマークの有無にかかわらず、大学からの手紙や銀行の残高証明は再度見せる必要はあるが。

・今回の間違いが発生した理由は、ホリデーシーズン(5月初頭)のため人手不足であり経験不足の職員が働いていたから。Student Visitor Visaは比較的処理が難しいビザである。また、ギャトウィック空港は「Holiday Airport」で、Student Visitor Visaを取る人があまりいない空港。

ということでした。このとき空港の人から聞いた内容は、この職員がサイン入りの書類にしてくれました。

また彼女は、次はStudent Visitor Visaの処理に慣れているロンドンヒースロー空港かベルファスト空港でビザを取ることを勧めてきました。私達ももともとはベルファストの空港が一番やさしさそうだとは思っていたのですが、いい便がなかったのでついギャトウィックにしてしまったのです。次からは多少高額だったり乗り継ぎが悪かったりしても、ベルファストINにしようと思いました。

さらに今回の反省点としては、以下の点が挙げられます。

・パスポートコントロールの職員を選ばなかった
噂によれば女性職員は厳しいらしいです。

・書式の違う入国カード(ランディングカード)
これで職員がいらっとして怒りスイッチが入ってしまいました。

・最初にレターを見せなかった
入国グカードを書くのに忙しく、さらにレターを持っていた夫は別の場所で入国カードを書かされたのでレターを見せるのが遅れました。彼女も一度怒ってしまった手前、後にはひけなくなってしまったと思われます。

とにかく最初の心象が悪かったのが敗因だと思います。
次からは、パスポートコントロールの職員をできるだけ選び、ビザの期限切れを指摘される前にレターを出し、ベルファストから入国するようにしたいと思います。

しかし学生課の人が大学の名前を使って電話してくれなければ、とても空港の偉い人と話すことはできなかったでしょうし、そもそも私達だけではそのようなアイディアは思いつきませんでした。大学の職員の方々には本当に感謝感謝です。

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