家選びでとにかく大事なのは、大家のレスポンスが速いかどうかだと思います!ベルファスト(イギリス?ヨーロッパ全般?)の家では日本の家に比べて水道やガスなどインフラ系のよく問題が起きます。家具や電化製品もある程度家に備え付けられているので、その故障時も大家に連絡することになります。
大家の許可がないと不動産屋も動けないので、大家が対応してくれないとなかなか修理にきてもらえません。大家が将来自分で住もうと思っているような家では、大家も家を大切にしているのですぐ対応してくれます。台湾人の友人の大家はとてもいい人で、「この家具がほしい!」などとお願いすると、気前よく買ってくれたそうです。家を借りるときは家と同時に大家をよく見た方がよいです。
ベルファストでは1度引越しました。現在の家(家賃505ポンド、2bedrooms、日本で言うと3DK)の大家は親切なのですが、前の家(家賃600ポンド、4bedrooms、日本で言うと6DK)&その大家があまりにひどかったので、その歴史について書こうと思います。といってもベルファストでいろいろな留学生(一人暮らし用の物件があまりなく割高なので、複数人で一軒家をシェアするのが一般的)に話を聞く限り、少なくとも留学生にとっては比較的標準的な経験かと思います。
以下に前の家の歴史を書いておきます。
・庭やストレージに前の人がおいていったごみがいっぱい。こんなでした!
・指定のごみ箱がないとごみを出すことができないが、ごみ箱がなかった。自分で購入するように言われたが、市から指定のごみ箱を購入できる人間は限られているため私たちには購入不可能。大家は賃借人に指定のゴミ箱を供給する義務があることがわかり、大学から手紙を書いてもらってやっと買ってもらうができる。
・ベルファストの他の貸家に比べると家具などの設備が整っておらず、ブラインドは一部自費で付けた。ただし、これは承諾して入居したので仕方ない。
・入居時点でかびを散見、しばらくの間、週末はカビ取りで終わる。
・湯温の調節ができず台所の湯の蛇口からは常に熱湯が出る。
・2階のシャワールームから水がもれ、1階の電子レンジが濡れる。大家にいったが返答がなかったので、電子レンジの上の天井にゴムを塗って対処。2階からの水漏れ自体を止めないと1階の天井の中が腐ると思うが。
・ガスが壊れる(2回)。
・シャワーが壊れるが1週間ほど直してもらえない。洗面所のお湯をくんできてなんとか体を洗う。
・修理によってガスもシャワーも壊れなくなり、湯の温度も改善、自分たちで乾燥機も買ったのでかびもはえなくなり、まともな家になる。
・大家が破産。家が銀行の所有物となり売りに出される。不動産屋さんも変わる。新しい不動産屋は前の不動産屋に比べてまとも。ただ、物件は売るのでいついつまでに出て行ってくれといわれる。交渉の余地なし。
・自分たちが一時帰国している間に水道管が破裂。
・乾燥させないと水道の修理が行えないと言うことで不動産屋が乾燥機を入れる。
・「家の保険会社が保障をしてくれないと直せないが、保険会社から不動産屋に返事がないため工事が留保される。」という連絡が不動産屋から入る。
・その後、不動産屋が乾燥機をかけず放置。この間にかびが進行。
・不動産屋に何度も催促するがそのたびに「保険会社の連絡待ち」という返事が返ってくるのみ。修理を待って3か月間日本に滞在していたが、最終的に不動産屋から「もう家を直すつもりはない」との連絡があり、直後に東日本大震災に遭う(T T)。交渉したら水道管が壊れてからの家賃は不要とのこと(当然)。
・ベルファストに帰ると旧居の中はかびだらけ。家具や私たちの私物も結構だめになっていた。私的にかけていた保険がおりる(AIU留学生用保険で家具が保障されるコースにしていた)。
・新しい家を探して入居。
・新居からスーパーへの通り道に旧居があるのでその後数日おきに観察していたが、修理、改装などをしている気配はなかった。
・3年ほどたった2013年4月頃に家が売れたようで、外国人の家族が住み始めたことを確認。ちょっと同情。自分たちが購入したブラインドが使用されているのは少し嬉しい。