ポルトの動物園ZOO SANTO INACIOには大満足、大興奮。今までで一番の動物園はオランダ・ロッテルダム「ディエガールデ・ブライドルプ」動物園だったのですが(北海道の旭山動物園に似た感じ)、このポルトの動物園の方が上でした。
動物が多いわけではありませんが、自然に近い状態にいてものすごく近くで見られます。プレーリードッグのいるところなんて柵がありません。孔雀も放し飼いです。また、動物がこんなに人に向かって寄ってくる動物園には行ったことはありません。
鳥のショーは初めて見たのですが感動です!パパガージョやタカが指示通りに広場を飛び回る!ハゲコウノトリが走っているのは初めて見ました。
かなり行きにくい場所にある・・・というより公式サイトの行き方情報が不適切なのですが、軽い気持ちで来てほしくないからかなと疑ってしまいます。これだけの試練を乗り越えて来る人は間違いなく大の動物好きでしょう。動物にいたずらをするようなお客さんがいないから、動物が人懐っこいのかもしれません。
ただ、目玉のスノーレパードは動きがなかったです。猛獣ってこんなものですね。猛獣は東武動物公園が、肉を与えるショーがあったりして一番よく見られました。
詳しいレポートは以下に書きます。
入場料は一人10ユーロのところ割引券で8ユーロになりました。
入場するとすぐにバラで飾られたレストランが。
レストランはここにしかないのでここで食べてしまうことにします。ちなみに弁当を持ち込んでピクニックができるエリアもあるらしい。
www.zoosantoinacio.com/informacoes.php#informacoes
ジュース+フラミンゴコース(目玉焼きののったハンバーグとポテトフライ。最初はフラミンゴの肉が出てくるのかと思いました)。フラミンゴコースが4.8ユーロ、ジュースが1.8ユーロで、2人で12.8ユーロです。全然ぼったくってない!しかも結構おいしいです。ボリュームたっぷりでした。
爬虫類館でとかげや蛇を見ていたら、カップルが話しかけて来ました。
檻の外に出てきてしまっているとかげがいます!はじめは放し飼いかと思っていたのですが、何も書いていないですし、何よりこのとかげ自身がとまどっている様子。
これと同じ種類のとかげがたくさんいるコーナーがあったので、本来はそこにいたのだと思います。たしかに頑張れば出てこれそうでした。
外に出るとこんな広場がありましたが
近づいても逃げません。この広場には柵もなく、自由に入れます。まさかの放し飼い。
それらしい格好をしています。たまに鳴いていましたがものすごく大きな声でびっくりでした。
最終的にここまで近づきました。私達が一回りして帰ってきたときにはもっと近づくことができましたが、その写真はこの記事の最後のほうで。
孔雀が放し飼いになっています。たしか静岡の日本平動物園も孔雀が放し飼いだった気がします。20年位前の話ですが。
青が深くてめちゃくちゃきれいなのですが、写真にはうまくうつりませんでした。
この羽根が落ちていたらよかったのですが。たまに大声で鳴いていましたが「ケーン」には聞こえませんでした。
この鳥達の戦いはおもしろかったです。カラスっぽい方が棒をもって嬉しそうに飛び跳ね回っており、大きい方の鳥はほぼ静止していたのですが、
突然大きい方の鳥がそれを取り上げて投げ捨て、メンチを切っています。怖い。ちょろちょろと動き回るカラスにイライラしていたのでしょうか。カラスぽかーん。
「温厚な上司の怒らせ方 [DVD]」DVDの「塚越さん」に似ていると思います。茶髪のおじさん風。
日本語でイヌワシらしい。見ていたら寄って来ました。ものすごく大きいです。襲われたらひとたまりもないでしょう。
でた!我らがハゲコウノトリ、略してハゲコウ!好きなんですよねぇ・・・。
白いフクロウ。フクロウ類は旭山動物園の方が近くで見られましたが、こちらの方が広々としたところにいられるので、フクロウ自身にとってはいいのかなと思います。
1ユーロでコーンを買って水鳥にあげられます。あげてみましたが、来る鳥と来ない鳥がいます。鳩がいっぱいきます。
ここからはグロ無理な方は注意。パパガージョのショーが始まる時間になったのでショー用の広場に行くと、タカ?の子供に餌(ヒヨコの死体)を与えていました。
たしか1歳だったと思いますが、餌を次から次へばりばり食べてしまいます。
手乗りにしています。なついている様子。これ、私にもかなり近い状態です。
「何でも質問してくれ」と言われたので、「手袋はしなければ怪我するのか」と聞くと、この方がタカが止まりやすい、みたいなことを言っていました。お客さんが少ないので飼育員とも親密になれます。
マスク。かっこいいです。食後にこうしておいたほうがストレスがないのだそうです。
やっぱりかわいい。飼育員に「日本でもタカを保護しているだろう?知ってるよ」みたいなことを言われました。
鶏を子供の頭の上に載せます。ホップ!というと跳んで飼育員の腕に戻ります。
なんとハゲコウノトリも乱入です!人懐こいらしくアフリカではペットにしている人もいるそうですが。
動きが速すぎてうまく撮影できませんでしたが、圧巻でした。なぜ逃げないのでしょう。
熱心に見ていたら、なんと!腕にのせてくれました!手のひらに餌をのせてくれたので、パパガージョは熱心に餌を食べています。さらに、飼育員さんが「写真、写真!」といってくれたので夫にカメラを渡してとってもらいました。感動ひとしおです。
ちなみに腕に傷がつくと思いましたが、薄皮がちょっと破れて赤くなったくらいでした。痛くないということもなかったですが痛いというほどでもなかったです。
さて動物を見に戻りましたが、この動物園は本当に鳥が充実しています。このカラス(たしか「RAVEN」=ワタリガラス)がとてもかわいい!人がくると檻越しについてくるのです。木の切れ端がつっこんであったので夫が揺らすと、なんと木の上に乗って来てじゃれています。
こいつのほかにもう一羽ついていくるのがいましたが、こちらは若干内気です。でも毎回、上のカラスに遅れてついてくるんですよね。
同じ種類のカラスは他にもたくさんいたのですが、ついてくるのは決まって2羽でした。
歩いていると「ダダダダッ」という音が。見るとラマが走ってついてきていました。ちょっと怖かったですがやはりかわいい。うーん、私達、動物を鑑賞していたつもりでしたが、もしかしたら私達が動物に鑑賞されていたのかもしれません。
ダチョウみたいのもこちらを見ています。そういえば東武動物公園にも人懐こいダチョウがいたなぁ。
次は猛禽類(birds of prey)のショーです。
みみずくかな?逆光です。
このショーのときはカメラの電池が切れてしまいほとんど写真が撮れませんでしたが、飼育員が呼ぶとタカの子どもやみみずく?が飛んできます。投げた餌を空中でキャッチしたりもします。たまにいうことを聞かないで木の上で遊んでいたりもしましたが、よくできると飼育員が「オッパーイ!」というのが印象的でした。そういえば翌日タクシーの運転手がトランクを運ぶときに、よっこらせという感じで「オッパ!」といっていました。同じ言葉なのでしょうか。
そっと触っているときはなんでもないのですが、子どもたちがキャーキャー言いながらとりかこんでがんがん触っていたら、とても大きな声でキューキュー鳴き出しました。子供たちがひるんだところへさっと立ち上がるプレーリードッグ。威嚇していたのでしょうか。
その後、子どもたちも慣れてきて立ってプレーリードッグを取り囲んでいましたが、子供たちに囲まれたまま立って威嚇しているプレーリードッグはかわいかったです。でも怖かったのかな。
というわけで今までで一番動物を近くに感じることができたすばらしい動物園でした。動物園のためだけにもう一度ポルトに行きたいくらいです。あまりにアクセスが悪いせいか、土曜日なのに混んでいないのもよかったです。人があまりいないせいで、動物が人を見ると珍しくて寄ってくるのかもしれないです。
日本だと北海道の旭山動物園は比較的自然に近い形で動物を見ることができましたが、あまりに混んでいました。
愛媛県のとべ動物園は小規模でしたが、似たようなコンセプトで、人も多くなかったのでおすすめです。ペンギンをすぐ近くで見られました!