ポルトにはフランセジーニャという郷土料理があります。パンにベーコンやステーキ肉をはさみ、チーズをかけたものがグレービーソースに浸かっています。ポルトのたいていの食堂にあります。ポルトの人2人にオススメのポルトガル料理を聞いたら2人ともフランセジーニャと答えました。
それで早速食べたわけなのですが、まったくおいしくありませんでした。
二度と食べるかと思っていたのですが、私が食べたのはしょっぱすぎたのに、ポルトで落ち合った後輩が別のお店で食べたものはむしろ塩気がなかったといいます。店によって味の差がありそうなので、もう一度挑戦する気になってきました。
B&B Porto Centroのフロントでおすすめされたのは「SANTIAGO(サンチアゴ)」。
http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g189180-d1931762-Reviews-Cafe_Santiago-Porto_Porto_District_Northern_Portugal.html
このお店は「地球の歩き方 ポルトガル」で見たときはたいした店に見えませんでしたが、覗いてみたところ、賞を取っていると書かれていて「フランセジーニャで有名です!」な雰囲気がむんむん醸しだされていました。隣の隣くらいに同系列のお店もあり、両方混んでいます。
突入すると心地良い喧噪が。庶民的な感じです。みんなフランセジーニャを食べています。店員さんがものすごく忙しそうですが、感じはよいです。
「juice」があるか聞いたらいろいろな種類があるらしく「〜、〜、〜、sumo」と言われたので「sumo」を注文。以前コロンビア人の友人が「sumoはジュース。南米スペイン語では jugo。100%フルーツジュースのことしか指さない」と言っていたので、フレッシュジュースと推測。
店員さんにはさらに「laranja?」ときかれたので「yes」と答えました。これはたしかポルトガル語で「オレンジ」の意味のはず。
そして出てきたのは・・・
「Sumol」というジュースのオレンジ味でした。きっと店員さんは「sumo」じゃなくて「Sumol」と言ったんですね。このメーカーのジュースはポルトガルのカフェやレストランでよく見ました。100%じゃない・・・。ただ、ファンタオレンジほど偽物くさいわけではなく、果汁も入っていてちゃんとオレンジジュースです。割とおいしい。
周囲の人があまりにビールを飲んでいるので夫はビールを注文。ポルトガルで一番よく見かける銘柄のビールだったと思います。おいしかったそうです。
食べ物は私はフランセジーニャ、夫はフランセジーニャは嫌だといって別のサンドイッチを頼んだのですが・・・手前がフランセジーニャ、奥がサンドイッチ。
違いがわかりません。私のフランセジーニャにはソーセージが挟まっていましたが、夫のサンドイッチにはなかったのでそれだけが違いかなと。味も同じでした。どちらも9ユーロくらいだったかと思います。B級グルメにしては高い!
フランセジーニャにもいろいろ種類がありましたがどれにしたかは忘れました。
以前食べたのとはずいぶん違い、なかなかおいしく食べられます。以前のはパンがべちょべちょすぎて、言われなければパンが入っているのがわからないほどだったのですが、サンチアゴのパンにはサクサク感が少々残っています。
ただ、飽きますね。ボリュームありすぎですし・・・もう食べないだろうなという味でした。
しかしこうやって写真を見なおしていたらまた食べたくなって来ました。不思議なものです。
よく考えるとベルファストのフィッシュアンドチップスもそうですね。食べると後が苦しくて嫌になるのですが、たまに無性に食べたくなるのです。
このお店で困ったのはお会計で、店員さんが忙しくてなかなかつかまりません。私たちはこの後動物園に行くつもりで、結構急いでいたので焦りました。ちなみにフランセジーニャが出てくるのも遅かったような気がします。時間があるときに入りましょう。